2020年07月16日

AE86トレノ号 LSD組替 驚愕の事実が('◇')ゞ その3  答え合わせ

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6月にアップした、AE86デフの驚愕の事実 最終編

大変遅くなりましたm(__)m

その1
http://ainet-blog.seesaa.net/article/475361175.html


その2
http://ainet-blog.seesaa.net/article/475356001.html

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前回はこれだけで分る人いますか?

と質問しましたが、hatもこれだけを見ても分りませんでした

こちらのデフはAE86トレノ号から降ろしたもの

hatの手元にワンオーナーから譲ってもらったのは平成9年
その時はドノーマルでデフもノーマルでした

当時からAE86を複数台持っていたので、足回り、デフその他のパーツもたくさんあったので、エンジンはノーマルのままライトチューン

ちなみに当時は全国チェーンに加盟していて、そのチェーン内ではAE86ショップとして有名でした
なのでこのトレノ号も、秋田のお店の方から買って欲しいと言われて購入したのです

程度の良いワンオーナーカーが、向こうからやって来ると言う大変ありがたい状態でした


ここから一つの問題が今回の事件に繋がります

当時KP61も1台ありました
奥さんが最初に乗っていて、その後、義母が乗っていたものを頂いた車でした

ある自動車屋さんが来て、どうしても譲って欲しいと

AE86のオーバーホール済みのLSDがあるから交換して欲しいと

LSDは数個の在庫がありましたが、どれもどの程度走ったかは不明になるものばかりだったので、交換に応じました


そしてデフに組んで乗ってみると、滑る

オーバーホール済みに騙された


まあサーキット用のレビン号もあり、トレノ号はパワステ、エアコン付きの快適仕様
2ドアなのでトランクニゴルフバッグも入るし

と言う事で、営業用の車として使うので、デフを再度載せ換えるのも面倒だしそのままでイイかとそのまま


その後、色々とチューニングしてエンジンは288カム仕様になってますが

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そして、こちらがレビン号から降ろしたデフ

これも何度もオーバーホールしたクスコのワンウェイ
当時、トヨタの純正LSDオイルを入れてましたが、かなり頻繁にオイル交換していたにもかかわらず、1万km持たずに滑り出す

これはその後言われたことですが、トヨタ純正のLSDオイルはトヨタ純正の2ピニ用で、社外の4ピニに入れるとすぐ滑るって

当時から実感してました

そしてオーバーホールキットを注文する時に、ディスクに溝が付いてるMZタイプが発売
クスコに問い合わせたら、旧モデルでも入れれれるとのことで注文

それがいつかは覚えてませんが、MZタイプが発売された時
平成5〜6年頃じゃなかったかと思います

それからオイルをスノコに替えたこともあるのだと思いますが、MZタイプの効くことと、長持ちすること

その後、1度もオーバーホールなしで未だにバリバリに効いてます

昨年、RyuがドリフトをするのにはTRDの2ウェイが欲しいとのことで、載せ替えておいてあったんです

その1で失敗した潰れないスペーサーカラーを逆に入れて、分解しないといけなくなったので、ついでに載せ換えることにしたんです


比べてみたら一目瞭然

と言うか唖然

驚愕の事実

LSDの窓の中には3角のピン
2つを比べると、3角の向きが逆

デフはこのまま右側に転がっていく方向で動力が掛かります

こちらのレビン号から外したものは、右側に力が掛かると、三角に力が掛かってプレートが上下に押し付けられます
これがLSDが効いてる状態

エンジンブレーキを掛けると逆に力が掛かるので、右側の平の方から押されるのでLSDは効きません

これがワンウェイLSD

上の写真は



アクセルを踏むとノーマル
アクセルを抜いてエンジンブレーキが掛かるとLSDが効くと言う謎の状態

そりぁ、オーバーホール済みでも効かないわ

組む時に逆向きに組んであったというオチでした


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元々の作業

スペーサーカラーを入れ替えて組み直し

実はベアリングが30万キロオーバーで良くなかったのですが、リングギアのうなり音も少し出始めてたので、今回はそのまま

また音が酷くなったらベアリングとリングギア、ピニオンギアを替えるつもり
でも、リングギアとピニオンは純正品が欠品になったと聞いてるので、ダメになった時点でギア比を替えて組みます

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リングギアを温めてセット

こちらもトルクレンチで締め付けます

LSDを組むと、純正の緩み止めを付けられないので、ねじ山を掃除してロックタイトを塗布してあります

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プレロード調整とバックラッシュ調整

何回もやり直しましたが、上で書いたベアリングとリングギアも限界
本来は潰れないカラーが少し長かったので、カラーを外してオイルストーンで削るのですが、ここだけしっかりしても意味が無いのでそのまま組みました

バッククラッシュは手が感覚で覚えてるので、手の感覚で調整
ダイヤルゲージは手で合わせた後に確認のため

中々直角に当てにくいので、数字が安定しません
その数字は当てにしないで、上手くセット出来たと思う時は数値がバッチリ

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最後に光明丹をオイルに溶いて

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リングギアに塗って歯当たり点検

正直、あまり良くありません

気持ちフェース当たり気味


もちろんお客様の車なら完璧に仕上げますが、営業車なのでそのまま組みました

ゆっくりとファイナルギアのギア比を考えて、LSDの中身以外は全部交換することになると思います


ホームページhttp://www.a-i-net.com hat 上越
posted by あいーん at 20:00| 新潟 ☀| Comment(0) | ハチロク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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