2010年07月03日

レクサスリコールを決定付けた!? 高速でエンジン停止のレクサス入庫

TS3N00051.JPG

レクサスでリコールが発表されそうです
正式には5日の発表で、その後レクサスディーラーから対策の連絡が来るそうです
(ちなみに5日の月曜日はレクサスディーラーの定休日)

プレスリリースによると、最悪の場合高速道路でエンジン停止の恐れがあるが、今の所事故の報告は無いと書いてあります

ブログを書いている時点では正式な発表になっていないため、レクサスディーラーに問い合わせても、不具合の現象も対策も分かりません

ネット上で色々な情報が錯綜しているので、現在梅蔵で修理中のレクサスについて状況を書きたいと思います

車は平成19年式のレクサスGS350です
先月の中旬に名神高速道路で突然エンジン停止
レッカーで近くのレクサスディーラーへ

原因究明にかなりの時間が掛かりましたが、診断結果は左バンクのVVT(バルブタイミングを調整する機構)の取り付けボルトの脱落
写真では中心より左に1つ目のチェーンの付いた丸い部品

このためバルブタイミングが最大進角で固定されたためエンジンが掛からないとの事でした

残念ながらクレームにはならないとの事だったので、hatが積載車で引き上げに行きました

修理にはエンジンを下ろしてボルトを付ける必要があると説明を受けました
車検を取って2日後の故障だったので、お客様は不信感をもったようですが、レクサスサービスマンからお客様に、突発的な故障のため事前の診断や修理は不可能、との説明を受けて納得していただきました

どちらにしても、最低限ヘッドカバーを剥ぐって、この状態にしないとVVTが見えないので点検も増し締めも出来ません

これは構造的な欠陥でしょう
クレームが効かないのは仕方が無いけど、何年かしたら同様の故障が多発するだろうと予想しました

TS3N00051 (1).JPG

引き上げ後、エンジンの修理に関してはピカイチの技術を持っている自動車屋さんに修理を依頼

この写真は問題の無い右バンク
VVTの取り付けボルトが星型のようなヘキサゴンタイプの特殊ボルトになってます
簡単に書くと、特殊な形をした六角レンチで締める形なのです
要は通常は緩める事も、締める事も必要ない(出来ない)ボルトという事です

そしてボルトの発注
単体で出してもらえません
VVT丸ごと注文しないとダメなんだそうです
やはりメーカーは脱落を考えていない
仮にボルトなら3本で1000円位だと思いますが、VVTごと注文すると5万円以上の価格になるかと思います

TS3N00051 (2).JPG

そして問題の左バンク
違うボルトを付けました
左のゴールドが純正で、頭の真ん中が凹んでいるタイプ
付けたのは通常のボルトと一緒で、頭にレンチを被せる凸型で星型になってるタイプ

何故ボルトを換えたのか書いてませんでした
実はボルトは緩んで脱落したのではなく、折れていたのです

そして残念な事にバルブとピストンが当たるバルブクラッシュをしていて、最低限バルブの交換が必要になりました

パーツリストを見ると、バルブが対策済みと書いてあったらしいので、やはり何かしらの問題はあったようです

まだバルブが届いてないためヘッドはバラしてません

リコールの情報を聞くまでは、故障の原因を次のように考えてました
1、VVTの取り付けボルトの強度不足か、締めすぎによるボルト破損折れ
2、VVT(カム)がフリーになったことによりタイミングベルト切れと同じ様な症状になりバルブクラッシュ
3、エンジン停止 再始動不能

hatは元トヨタ1級整備士ですが、最近のV6とかVVTとかチェーン駆動とかは勉強不足のため、どのような制御になっているのか知りません

そして今回のリコールはバルブスプリングの不良だとか
そうすると順番が違うのかも知れません
1、高速道路走行中にバルブスプリングが破損
2、バルブが戻らなくなったところで、惰性でかなりの間ピストンが上下
3、バルブクラッシュ(バルブとピストンがゴッツンコ)
4、カムに負担が掛かってVVTにも負担が掛かる
5、一番弱いVVTのホルトが折れた
6、エンジン停止 再始動不能
こんなところではないでしょうか

今のところ正式発表していないので運ばれたレクサスでも、地元のレクサスでも対応できるかは不明で、対象台数が多いため判定に時間が掛かりそうなのだとか

ただ、納得出来ないのがお客様
一時は突発的な故障として修理費を出していただける事に納得して下さいましたが、ニュースで知った内容は正にドンピシャ
まして高速でエンジン停止して死ぬほど恐い思いをしてらっしゃるので怒るのも当然です

レクサスディーラーで原因を探求している時は情報が無かったようで、初めての症状だと言ってましたが、メーカーには報告したはずです

メーカーは部品の欠陥情報は掴んでいて、サービスキャンペーンで乗り切ろうとしたところに、高速でエンジン停止の連絡が入り(何台も入ったのかもしれませんが)、安全性を考慮してリコールに踏み切る事にしたのでは無いかと勝手に想像しました

可能ならば後日続きを書きたいと思います


ホームページhttp://www.a-i-net.com   hat


posted by あいーん at 11:04| 新潟 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 業務 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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