セキグチ君のワゴンRのセンターデフを交換しました。
このタイプのセンターデフ(ロータリー・ブレード・カップリング)は不具合の出る車が大変多い
メーカーでも把握しているらしく、通常5年10万キロの保証から9年10万キロまで保証してくれてます。
これはこれで助かりますが、以前は9年と1ヶ月で保証してもらえませんでした。
まあメーカーもどこかで線引きをしないといけないのでしょうが、明らかに失敗品なのですから、個々に対応してくれても良いと思います。
ディーラーではある程度融通してくれてますが、期間が過ぎたものはメーカーが認めてくれないらしく、どうしょうもありません。
部品は6万5千円ほど
これを自腹で払うかどうかで、スズキが好きになるか嫌いになるかの分かれ目になる気がします。
幸いセキグチ君のワゴンRは8年8万キロでセーフ
スズキ部品からセンターデフが送られてきました。
ジャッキで上げてプロペラシャフトとのフランジ部のボルトとナットを外していきます
本来は回転部分のバランスを変えないため、ペイント部を確認して同じ位置に組みますが、何故かプロペラシャフト側は全てにマークしてあり、カップリング側はどこにもありません。
合わせマークのペイントでは無く、完成検査時の締め付けオーケーのペイントなのでしょう。
どっちにしても交換するから関係ない
簡単に外れました
新しいカップリングと並べてみるとアルミの光り方が違います
ここで気付きました。
新しいカップリングにはベアリングとマウントが付いてこない
ても良く見たらベアリングのフランジにも1ヵ所マークが付いてました
これで組んでもバランスは狂わない
ベアリングの反対側についているナットのカシメを解いて緩めます。
カップリングとベアリングが分離できました
あとは組むだけです
組みました。
締め付けトルクが分らないため、インパクトでカシメの同じ位置まで締め付けけてカシメました。
でもカシメが必要なナットなら普通は再使用はしません。
何で付けてくれないんだろスズキさん
組み付けて終了
延長保証してくれたスズキさんには感謝しますが、これだけトラブルが多いのはいただけません。
見た感じは同じものなのですが、中身は変わってるのかなあ
hatがトヨタのディーラーに居た時はトヨタの部品変更の早さに驚きました。
新型車が発売になった時に東京のディーラーだと一気に沢山売れます。
その後、謎のトラブルが頻発したりすることが何度かありました。
メーカーでも掴んでいない最初のトラブルの報告者になる訳です。
ディラーのサービス部という所へ行ってメーカーの設計の人?に直接電話して指示を仰ぎます。
例えばECU(エンジンのコンピュータ)の蓋を開けて、指定の場所に抵抗をハンダ付けして調子をみたりするわけです。
抵抗の種類を何度も変えたりしながら、調子の良くなるところを探したいきます。
何台も同時に同じ症状で入庫してくるので、メーカーにとっても試しやすい環境だったのでしょう。
調子が良くなれば、翌週にはECUの品番が変わってきます。
この時点で発売から2週間位
地方では納車されていないかも知れない位の早さです。
その後1ヶ月位で、もう一度品番が変って完成形になるのです。
この時は心の底からトヨタってスゲーと思いました。
ずいぶん昔の話ですが、hatにとっても大変勉強になりました。
ホームページ
http://www.a-i-net.com hat
posted by あいーん at 21:17| 新潟 ☁|
Comment(0)
|
TrackBack(1)
|
業務
|
|