正直あまりやりたくない
けっこう面倒なんです。
でもF君にどうしてもと言われたらやらない訳にいきません。
幸いデフは下りているので早速分解前の点検に入ります。
バイスに挟んでプレロードとバックラッシュを点検してみます。
まずは手でコンパニオンフランジを回してプレロードの確認。
その後、ひっくり返してコンパニオンフランジを抑えたまま、バックラッシュを確認してみます。
ここが一番大事かも
プレロードはやや軽い感じがするけど、きれいに回るので大丈夫か
バックラッシュは非常にいい感じ
左 小さいトルクレンチで総合プケロードを測定しているところ
右 ダイヤルゲージでリングギヤのバックラッシュを測定しているところ。
このバッククラッシュが曲者なんです
バックラッシュが狂うと異音の原因になります。
でも、ダイヤルゲージはリングギヤに直角に当たらないんです。
殆ど直角のようでも、少し角度を変えただけで測定値は大きく変わります
そのため手の感覚が大事になります。
ちなみに総合プレロードは 4kgでやはり軽めで基準値の半分位
バックラッシュの基準値は 0.13〜0.18
測定値は0.07
でも焦りません。hatの昔の感覚が甦ってきます。
hatの感覚では0.15の最高の状態。
そこでダイヤルゲージのリングギヤへの当たり方を少しずつ変えて何度も測定します。
何度かやってみたら0.14の数字が出ました
もう少しやれば0.15になったかもしれませんが、分解前の点検なので良しとします。
実はhatはトヨタのメカニックをしていた時に社内検定の関係で、一時期毎日デフの調整、測定をしていたことがあるのです。
結局、手の感覚が一番正確になって後から測定値を合わせてくる方が確実になりました。
ちなみに入社3年目でトヨタの社内検定1級を取ったので、当時は珍しかったと思います。 プチ自慢でした
歯当たりを見るために光明丹で確認します。
左 光明丹にオイルを垂らしているところ
中 筆で光明丹を溶いているところ
右 リングギヤに塗っているところ
ピニオンギヤと良く馴染ませて歯当たりを見ました。
写真だと分かりにくいですが、ややヒール気味ですが問題ないでしょう。
測定、点検が終わったのであとはバラすだけ
続きは明日アップする予定です。
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